其の41 浮き橋
「うふふふふ。ふははははっは」
「気持ち悪い・・・」
「僕は気持いいよ。今、最高に気持ちいいがいいね!」
「あっそ」
「へへへへへへへへふははははは!!!」
「うるさい!」
「きゃー!月森くんてば大胆ね!いいわよ。お兄さんいつでもお相手してあげる」
「なんかむかつく・・・!浮かれすぎなんだよ。ばか足立さん!」
「ふふーん!なんとでも言えばいいさ。ぜんぜーん気にしてませんから僕。しっかし、ついに僕ら恋人も恋人同士か〜。
いやーここまで来るのに長い道のりだったなー」
「俺は、足立さんが思ってる以上に長い道のりを歩んできましたけどね」
「?どういう意味?」
「・・・信じてもらえないかもしれないけど、俺たち同じ時間・・・2011年を二度も繰り返してるんですよ。」
「!」
「信じられない話だから、俺も詳しくは話しませんけど。まあ、そんなことはどうでも」
「ちょっと待って!!君、前回のこと覚えてるの?」
「あれ、足立さんも覚えてたんですか?いつから?俺は思いだしたの最近なんですよ。えーと、たしか・・・」
「うそ。うそ。うそ」
「ど、どうしたんですか、足立さん」
「だって。そんな、まさか、君が・・・」
「足立さん」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「足立さん・・・?」
「・・・ごめん。ちょっと、びっくりして。そっかー。君、覚えてたんだね」
「う、うん」
「あー、と。ごめん!今日、用事があったの思いだした。今すぐ、行かなきゃいけないんだ。
ごめん。ほんとごめん!つづきはまた今度にして」
「・・・・・はい」
「ごめんね。本当にごめんね」
其の42 百閉
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