其の40 こたつ隠れ
「どーしたの?具合悪いの?」
「ううん」
「じゃあ、なんかお悩み?よければ相談に乗るよ?お金のこと以外なら」
「お金のことは駄目なんですか」
「かーちゃんに死んでもの連帯保証人にはなるなって言われてるもんでね。それに僕の懐は万年金欠病だから貸す金もない」
「・・・でも、二人でこれからやっていくならお金の問題は避けて通れないと思うんですけど」
「まあ、それはそうなんだけど・・・」
「俺、マンションとかアパートとかは嫌なんで。住むなら一軒家がいい」
「一軒家かぁ。うーーん。それはあれだね・・・。ローン組んでなんとかしなきゃならん問題だね」
「うん。だからこういうことはちゃんと二人で話し合うべきだと思うんですよ」
「確かに避けては通れない話題だね・・・」
「でしょ。・・・で、足立さんそろそろ気づいてくださいよ」
「何に」
「俺の告白に」
「・・・うん?」
「うん」
「あああああああああああああああああああああああああああああああ」
「うるさいですよ!」
「だだだだって。え、何。一緒に住むの僕ら!一緒になるの僕ら!」
「足立さんにその気があるなら」
「あるあるあるある!で、いつから?」
「な、何が」
「一緒に住む日だよ!いつ?いつ?ねえ!いつ!」
「ちょ、お、落ち着いて!」
「わかった。
で、何年何月何時何分何十秒!???」
「落ち着け」
「はい」
ついに月森君も覚悟を決めたようです。
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