其の39 首引き恋慕
前回のマフラーのつづき
「フフーン♪フ〜〜〜ン♪♪」
「・・・・・・・・・・」
「すってき〜〜〜な僕のマフラぁ〜〜〜♪」
「・・・・・・・・・あの」
「こーいびとからの〜プレゼントぉ〜♪」
「ちょっ、誰が恋人だ!」
「キ〜ミ〜さー♪」
「・・・足立さん、そろそろ正気に戻ってください」
「ごめん。あんまりにも嬉しくてさ。あははははは」
「そんなにマフラー欲しかったんですが?」
「マフラーっていうかね、君からのプレゼントがね、僕は嬉しいんだよ!わかる?」
「はあ・・・」
「さっそく今日から使わせてもらうよ。四六時中君だと思って巻くね」
「やめてください」
「室内、屋外はもちろん、就寝中、トイレにも巻いていきます」
「やめろ。屋外だけにしとけ」
「ごめん。お風呂にも巻いていきたいけど、濡れちゃうと大変だから・・・」
「最近、自分の言いたいことだけ言って人の話聞きませんよね!足立さん!」
「フフフーン♪僕のマフラぁ〜♪素敵な恋人が〜編んでくれたマフラーーー♪」
「だから。恋人じゃないって!!」
嬉しいんです、足立さん。とっても、とーーーーーっても。