其の33 理非知らず

「つまり君は、友達と菜々子ちゃんとクリスマスパーティーをすることになり、そこで余興として縄抜けのマジックを披露することになった。
今日一日練習してだいぶ上達してきたので僕が来る前に、最後にもう一度やって練習を終わりにしようとした。だが君のマジックは残念なことに失敗してしまった。
しかし練習ではリボンを使っていたため締め付けはそんなにないから手足も痛くない。だから君は楽観視していた。
僕が来たら助けてもらえばいい、と。ところが、君にハプニングが起きた。
ヤバい、トイレに行きたい、漏れそう。と
そこへ僕が華麗に登場したわけだ」
「そうなんです!だからはやく!いますぐこれといてください!!!」
「どうしよっうかなーーーー!」
「おい、刑事!!善良な市民が困ってるのに見捨てる気かっ!!!」
「本日の刑事屋さんは終了いたしました」
「そんなこと言わないで!助けて!!もれる!もらすぞ!嫌だろ!だから助けろ!」
「僕、そういうプレイは初めてだけど頑張るね」
「助けるのを頑張って!お願いします、何でも言うこと聞くから!」
「そのセリフ待ってましたぁ!」
「あんた、本当に性格悪い!」
「なんとでも言えばいいさ。んじゃ助けてあげるから僕のお願い聞いてね。
なあにちょっとアレでソレなことしてもらうだけだからさ」
「もうなんでもいいです!はやくはやく!!」
「了解」


「ふあーーーーーすっきりしましたーーー」
「トイレ間に合ってよかったね」
「はい。ありがとうございます」
「じゃ、僕のお願いの件なんだけど、君はピンクとブルーと黒なら何色がいい?」
「え、うーんその三色なら黒かな。って一体何されるんですか。俺・・・」
「まあまあ、それは次までのお楽しみってことで」
「嫌な予感しかしない」
「さーてそうと決まれば、早速買いに行かなきゃ!」
「何を?本当、何しようとしてるんですか足立さん・・・」
「ぐへへへへへ」

足立さんはアレをリベンジする気です。

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