其の27 ひよどり越えの逆落とし

「はぁー」
「あの、足立さん」
「はぁーーーー」
「・・・ケツに息吹きかけないでください。あと撫でるのもやめてください!」
「だってさー、明日のこと考えたらめんどくさくてさーー」
「俺の話は無視かよ。・・・何かあるんすか、明日」
「うん。お見合い」
「え、だれとだれが」
「僕と上司のお知り合いの娘さん。ちょっとぽっちゃりだけど、笑うと可愛い。料理上手な娘さんだって。
そうゆうわけで、明日の48お休みねー」
「・・・・・・・そうですか」
「うん」
「・・・・・・・・・・・・・・・足立さん、ちゃんと寝ぐせ直してから行ってくださいよ。ネクタイ曲がってるのも駄目ですよ。
いつものよれたスーツはやめてくださいね。クローゼットにこの間クリーニングに出したのがあるんで、それ着ていってください。
・・・それと、相手の方に失礼のないようにしてください。足立さんの、お、おくさんになる・・・か、も、しれないんですから・・・!」
「ちょっ、なぜ泣く!え、ちょっ、ええええ」
「・・・足立さん、お幸せに・・・!」
「いやいやいや、結婚じゃなくてお見合いだから!よくわかんないけど泣くのやめて!」

次回、足立さんのいない着衣48

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